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コラム

工事の立会いは必要?立会い中は何してる?流れをわかりやすく解説

2023年10月2日

私たちの生活の周りにはネットやエアコンなどの便利な設備があふれています。これらの設備を利用する際には基本的に工事の立会いが必要です。とくにこれからマンションに引っ越す予定の人や購入したマンションのリフォーム後に入居予定の人などは、複数回の立会いが必要になることも考えれらます。

新居への引越しは多くの労力と時間が必要です。工事に立会いの有無を把握しておけば予定を立てられるため、引越し前後のばたつきが軽減できます。

そこで今回は工事ごとに立会いの有無や立ち会う際の流れについて解説します。

工事の立会いは必要?

マンションの住戸における工事にはさまざまな種類が存在します。例えば以下のような工事が挙げられます。

  • ネット工事
  • 室内工事
  • 解体工事

これらの工事は原則立会いが必要です。しかし工事内容によっては例外的に不要であったり、反対に複数回の立会いが必要であったりなどのケースが存在します。一般の人がどのような工事が例外に当たるのか、複数回の立ちあがい必要になるのかを予想するのは難しいでしょう。

そこで上記にあげた3つの工事内容ごとに工事立会いの有無や内容について解説します。

ネット工事の場合

まずはネット工事の場合について解説します。
ネット工事とは部屋まで回線を開通させる工事(開通工事)のことです。現在主流のインターネット回線である光回線は電柱を利用して光ファイバーケーブルをあらゆる場所に通してあります。光回線を利用するためには電柱の光ファイバーケーブルを分岐させて宅内に引き込まなければなりません。そのため、開通作業は室内に入って配線を通す作業が必要です。この工事のことを「派遣工事」と呼びます。室内で工事業者が一人で作業するわけにはいかないため、派遣工事の場合は原則入居者の立会いが必要になります。

立会いが不要なケース

ネット工事には例外として立会いが不要なケースもあります。
具体的には宅内にすでに光回線が引き込まれており、モデムを接続するコンセントがある場合です。マンションの場合、新築工事のタイミングで光回線の引込み工事が行われていたり、前の入居者が工事を行っていたりする場合などです。その際は現状引き込まれている光回線を利用してネットの開通工事を行えます。この工事のことを「無派遣工事」と呼びます。

また現在はモバイル回線を利用した置くだけで利用できるWi-Fiルーターも存在し、工事自体が不要なことから、立会いも必要ありません。

室内工事の場合

続いてはネット工事以外の室内における工事について解説します。
室内工事とは基本的に内装のリフォーム工事全般やエアコン設置工事などを指します。内装リフォーム工事は内容にもよりますが複数回の立会いが必要になるケースが多いです。例えばマンション一室を全体的にリフォームする場合、以下の工事が発生します。

  • 造作(大工)工事
  • 内装工事
  • 設備工事
  • 電気工事

依頼したリフォーム会社によっては上記工程ごとに仕上がり確認を行うために立ち会いを行う場合があります。立会いが少ない場合でも工事前と完成後の確認を行うことになるでしょう。

とくに完成後の立ち会いではキッチンなどの設備機器の交換があった場合、正常に動作するか・水漏れがないかなどの確認が重要です。完成後に不具合が発覚すると生活に支障が出るため、室内工事を契約した入居者本人が必ず立ち会って確認しましょう。

またエアコン工事の場合はリフォームと同時工事でない場合、入居中に取り付け作業を行います。その際はネット工事同様、作業員を部屋に1人にするわけにはいかないため、立ち会いが必要です。

解体工事の場合

マンションでリフォームを行う前には解体工事が発生します。
この解体工事のタイミングでも立会いが必要です。具体的な立会いタイミングは工事前と工事後です。それぞれのタイミングで立会いを行うのは、明確な目的があります。具体的には以下の通りです。

【工事前】

  • 解体工事の範囲を明確にするため
  • 工事業者と顔を合わせてコミュニケーションをとるため

【工事後】

  • 要望通りの工事になっているか確認するため
  • 解体忘れがないか確認するため
  • 破損箇所がないか確認するため

解体工事は認識違いで大きなトラブルに発展してしまう恐れがあるので、室内工事の時同様、契約した入居者本人が立ち会いを行うのが良いでしょう。

工事に立会う際の流れ

続いてはマンションにおけるネット工事、室内工事、解体工事それぞれの立会いの流れについて解説します。立会いの流れを大まかに把握しておけば、準備すべきものや確認ポイント、注意点などがイメージしやすくなるのでしっかり抑えておきましょう。

ネット工事の場合

ネット工事で派遣工事がある場合、以下のような流れで工事が進みます。
立ち会いタイミングはとくに明確に定められていませんが、確認事項があれば都度声をかけられます。

室内工事の場合

続いては室内工事の場合にどのような立会いの流れなのかをみてみましょう。
リフォーム工事は大まかに以下の流れで進みます。

  1. 現地調査
  2. 見積もり
  3. 契約
  4. 工事着工
  5. 完了検査
  6. 引き渡し

この中で立会いが必要なのは現地調査と完了検査のタイミングです。

まず現地調査ではリフォーム前の室内の状況を確認してもらいます。このタイミングでリフォーム後のイメージや解消したい問題点などをしっかり伝えておくと正確な見積もりが行えます。

対して完了検査の立会いはリフォーム完了後にイメージ通りに仕上がっているか、不具合等はないかを確認する場です。とくに水回り設備機器や照明・コンセントなどの電気設備関係に水漏れや断線などの不具合があると生活に支障をきたす恐れがあります。完了検査の立ち会い時に正常に作動しているかを確認すると良いでしょう。

エアコン設置工事は以下の流れで進みます。

  1. 養生・搬入
  2. 取付け位置の確認
  3. 配管工事
  4. 室内機・室外機取付け
  5. 試運転
  6. 工事完了確認・取扱説明

エアコン工事は入居中の作業がほとんどなため、上記工程の間は立会いが必要です。とはいえ工事中ずっと目の前にいる必要はありません。ただし取り付け位置の確認と工事完了確認のタイミングは作業員から声がかかり、確認や説明を行う必要があるので、離れる場合は作業員に居場所を伝えておきましょう。

解体工事の場合

解体工事の場合は以下のような流れで工事が進んでいきます。

  1. 現地調査
  2. 見積もり
  3. 契約
  4. 工事着工
  5. 工事完了確認

上記流れで立会いが発生するのは現地調査の場合と工事完了確認のタイミングです。先にもご紹介しましたが、解体工事におけるトラブルになる主な原因は解体範囲がイメージ通りになっているかどうかです。

この原因を解消するために工事前の現地調査でしっかり工事業者と打ち合わせし、完了検査で間違いがないか確認します。もちろん工事期間中も有効なので可能ならば立会いを行った方が良いでしょう。

工事の立会い中は何してる?

ネット工事やエアコン工事など、作業が完了するまで立会いが必要なケースがあります。作業内容によっては2時間ほどかかる場合もみられます。そのような時は立ち会い中の過ごし方に迷うこともあるでしょう。

しかし、上記のような場合はずっと作業状況を確認する必要はありません。基本的には過ごし方は自由です。気になる点などがなければ普段通りの部屋でくつろいでいても問題無いのです。

ただし、作業中に確認事項がある場合や動作確認などを行う際は、作業員から声がかかります。作業員がいつでも声をかけられるように、作業中は外出をしないようにしましょう。

工事の立会いに関するよくある質問

工事の立会いで気まずいときはどうしたらいい?

リビングのエアコン工事などで自身がくつろぐスペースで長期間作業を行なう場合、お互いに視線が気になり、気まずくなることもあるでしょう。その際は別の部屋に移動して読書やテレビを見るなどして、時間をつぶすのがおすすめです。

先にも述べたように入居中での作業は立会い自体は必要ですが、過ごし方は自由です。確認事項や仕上がりチェックの際に作業員の方が声をかけられるような状況であれば、隣の部屋でくつろいでいても問題ありません。

工事の立会いで仕事を休むことはできる?

どのような工事にも繁忙期はあります。繁忙期に工事を依頼すると、土日は予約がいっぱいで平日しか対応できないケースも十分考えられるでしょう。

夏場のエアコン工事など、工事が完了しないと生活に支障を来すような工事であれば事情を伝えれば休みを取るのは可能かと思われます。

もちろん仕事の状況によって休みが取れるかどうかは変わるかと思いますので、早めに上司に相談するなどして日程を調整すると良いでしょう。

工事の立会いは本人でないといけない?

工事の立会いにはそれぞれ明確な目的があります。共通した理由としては工事の認識違いや仕上がりを確認してもらい工事後のトラブルを避ける事です。

そのため工事の立会いは契約者または入居者が行う必要があります。

まとめ

今回は私たちの生活の中で発生する工事に関しての立会いについて解説しました。

ネット工事、室内工事、解体工事の立会いはそれぞれ目的があり、回数は工事の種類により異なります。工事の流れに沿って適切なタイミングで立会いを行うことで、トラブルや完成後の不具合を防止するなどの重要な役割をになっています。

今回ご紹介した立会いの目的などのポイントを押さえて「こんなはずではなかった」と後悔しないようにしましょう。